部下を育てる「叱り方」を理解する

サービス業を円滑に提供していく上で欠かせないのが、他の従業員とのコミュニケーション。お客様にサービス提供をする上で、迅速な連携こそお客様の満足度につながります。大切なことの一つに、指揮をとるトップから部下への指導方法です。新人が仕事をする上でミスはつきものですが、そのとき、どう叱るのか、力量が計られます。そして職場の信頼関係にもつながります。

まず区別すべきは「叱る」と「怒る」を混同しないことです。
叱るとは、相手の行動を考えた上で指導する行動。対して怒るとは、自分の意図とは別の働きが起こり、思い通りにいかないことに対する感情です。
叱る時のポイントは、

1.叱る基準を設定しておく

これは叱る側の判断の負担を減らすためでもあります。叱るといってもそのシュチュエーションは様々。たとえば、３分以内の遅刻なら口頭注意にしよう、３分以上の遅刻が３日続いたら叱るようにしよう、と基準を設定すれば、叱るか、見逃すか、迷うことはなくなります。
他にも、例えば「安全性に関わる」ことはどんなことでも叱るようにしようと、叱るべきトピックスを設定しておくとよいでしょう。

どんな部下に対しても公平でいることも信頼度につながります。

2.叱る際は１対１

叱る際は１対１で、まず相手の事情を聞きます。部下からその案件についての見解を聞くことも成長につながり、トラブルが起きた要因の把握もできます。ただ叱るだけなら誰でも簡単にできますが、根本的な問題解決にはつながりません。

叱るというと一見マイナスな点に見えますが、部下はもちろん組織の成長という視点から見ても重要なことには間違いありません。