猫がバリバリと爪研ぎをする理由

猫を飼ったことのある人なら、一度は目にしたことのある猫の習性・爪とぎ。でも家具や壁をガリガリされたらちょっと困りものですよね。なぜ猫は爪とぎをする習性があるのでしょうか。ひとつはマーキング。肉球には匂いを放つ臭腺があり、爪をといで匂いをつけることと、爪跡は「ここは自分の縄張りの場所だ！」と主張しているのです。もうひとつは、爪は猫にとっての武器であり、自分の身を守るためのもの。常に爪を研いで、するどい爪を維持しています。その他にも猫の精神状態も関係しているとか。知らない人が自分の縄張り（家の中にいる）にいるような、猫にとっては少々ストレスになる環境で、心を落ち着けるために爪とぎをする様子もみられます。飼い主さんにかまってほしい、遊んでほしいというアピールの意味のときもあります。「そうは言っても、家具はボロボロになるから困る」というわけで、猫に無理やり爪とぎをやめさせると大きなストレスとなってしまうので要注意。ここは、止めさせるのではなくて、爪とぎをしてもよい場所を作ってあげるようにしましょう。子猫の頃から爪とぎの仕草をしたらその場所に連れて行ってあげて、しつけをすることも大切です。猫と住人が気持ちよく暮らせるように工夫してみましょう。