就職したい企業ランキングで毎年上位に入ってくるのが、公務員や商社、航空会社などですが、反対に就職したくない業種に「小売・外食」が常連のように入っています。これは「休みが少ない」、「きつそう」などと言ったネガティブなイメージが先行しているからだと思います。もちろん少なからず当たっているところもありますが、しかし最近では良い意味でサービス業が注目を集めているのはご存知でしょうか。注目されている理由は「少子高齢化と家計の変化」、「製造業の変化」、「公的機関による業務の開放と規制緩和」の3つが挙げられます。
1,少子高齢化と家計の変化
戦後の日本の労働人口は若い人が多く、また現代ほど技術も進歩していなかったので、主力の産業は第一次産業がメインでした。また高齢者も少なかったので、介護サービスという市場自体とても小さかったですが、現代では少子高齢化が進み、高齢者と若者の比率は逆転しました。その結果介護サービスの需要は今までになく高まっています。またそれに従事する介護職員の数が圧倒的に不足しており、今後高齢者向けのサービスはますます高まっていくと予想されます。家計の支出においては、1970年には全体の支出の27%しかサービスに対する支出がなかったのに対し、2010年には42%まで増えています。反対にモノに対する支出は73%から58%まで減少しているので、全体的にサービスへの支出にシフトしているということが分かります。
2,製造業の変化
以前は製造業=商品を作ること、として捉えられ、サービスに関してはそこまで重要視していませんでした。しかし今ではサービスまで含めて消費者から求められるようになりましたので、現在の製造業においては商品の提供だけでなく、サービスもしっかりと行えるかどうかが、売上を伸ばす鍵にもなっています。
3,公的機関による業務開放と規制緩和
以前はサービス業の中でも国が運営していたものがありましたが、これの業務開放と規制緩和を行ったものがいわゆる民営化です。民営化をすることにより、企業は新しい事業の開拓ができ、それによって新しいチャンスを得ることが出来ます。
このようにサービス業は、今後も成長が見込まれる優良な市場だと言えます。
富士河口湖町には様々なサービス業がありますが、ご自身の要望にあったサービス業を探すには、そのサービスを展開している会社のホームページを見たり、質問してみたい内容を直接電話をしたり、メールして聞いてみることが一番の近道です。電話の際は営業日時を確認し、ゆっくり対応できそうな時間を見計らって電話をかけるように気を付けるようにしましょう。