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狭心症って知っていますか？

狭心症という病名を聞いたことはありますか？シニア世代の方であれば良くも悪くも身近な病気だと思います。確かにシニア世代によく発症する病気ですが、最近では比較的若い40代や30代でも発症するケースが増えてきています。ここでは狭心症の症状と治療方法についてご紹介します。 まず狭心症とは、簡単に説明すると、心臓にある冠動脈という血管が細くなることで、心臓に十分に血液が行き渡らなくなる症状です。 似たような病気で心筋梗塞というものがありますが、心筋梗塞の場合は冠動脈がさらに細くなった状態を言います。この心筋梗塞と狭心症の違いは、一言で言うと冠動脈がどの程度詰まっているかどうかの違いです。狭心症は、血管が細くなりますが、まだ詰まっている状態ではありません。なので、少し休めば症状が一旦回復します。一方心筋梗塞は血管が完全に詰まるので、心臓に血液が行かなくなり、血液が届かない箇所の細胞から死んでいきます。細胞は一度死ぬと二度と元に戻らないため、心臓の働きが弱くなり、結果的に死に至る場合もあります。症状は似ていますが、心筋梗塞の一歩手前が狭心症というイメージになり、2つをまとめて虚血性心臓疾患とも呼ばれています。狭心症の症状の特徴ですが、痛みは胸を圧迫されたような重たい痛みと言われています。痛みは大体5分~10分程度続きますが、突然痛みが引くのも特徴です。しかし個人差がありますので、人によっては痛みが出ない人もいます。この狭心症ですが、肥満ですと通常の人よりも掛かりやすい傾向があります。なぜなら、血管が細くなる原因に肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病の４つがありますが、なにもない健康な人に比べ、４つ全て当てはまる人は4倍以上も心筋梗塞になるリスクが高まります。 もし当てはまる人がいれば、日常生活から改善が必要です。例えば野菜をしっかりと摂る、運動を適宜行なうなど、肥満を防ぐ行動が大切になります。気を付けて生活をしていても、狭心症は前触れもなく突然起こります。従って、定期的に人間ドックを受け、特にx線のCT検査を受けることをお勧めします。それでも万が一狭心症になった場合、治療方法は３つあります。１つは薬、2つ目はカテーテル治療、最後はバイパス手術です。狭窄の症状が軽く、冠動脈の主要部分でない場合は薬で治療を行います。狭窄のが冠動脈の主要部分に近い部分でも、該当箇所が2ヶ所~3ヶ所程度であればカテーテル治療が行われます。狭窄が3つ以上で、かつ大きな血管の分岐部や、血管が硬くなり脂肪から出来たカルシウムが付着している場合はバイパス手術になります。血流が悪い冠動脈に代わり、胸や胃の動脈を利用してバイパスを作ります。こういった治療が必要になる前に、事前の予防対策が非常に大切だということを知っておく必要があります。

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