風邪に効く薬はないって本当ですか？

くしゃみや鼻水、発熱等で「あ、風邪をひいた」と病院を受診することもありますよね。そんなときに飲む薬は風邪を治す「風邪薬」という認識の方も多いのですが、実は風邪薬というのは、この世に存在しないのをご存知でしょうか。ウィルス感染の風邪に特効薬はなく、処方される薬はそのときに出ている症状をやわらげるためのものです。薬を飲めば風邪が治ると思うかもしれませんが、症状を治すにはご自身の免疫力でウィルスを退治する以外方法はありません。薬が効いたというときは、薬を飲んで一時的に症状が緩和され、睡眠や食事がとれてウィルスに対抗できる免疫力が回復したときです。ただし、これらの症状のなかには肺炎、気管支炎など重症の感染症や、治療が必要なのか判断する必要がありますので、その場合は専門のドクターを受診しましょう。また高齢者やお子様の場合も、同様に専門のドクターを受診されることをお勧めいたします。一般的な風邪の諸症状はまず薬に頼る前に、まずご自身の免疫力が落ちていることを自覚し、栄養、水分をしっかりとる、睡眠を確保する等、休息するように努めましょう。薬はあくまでも症状を緩和する役割なのです。