体調不良はバセドウ病が原因？

特に毎日無理をしていないのになんとなく毎日疲れてダルい、暑くもないのに汗が止まらない、もしこのような悩みがあれば、もしかするとバセドウ病になっている可能性があります。単なる体調不良でバセドウ病と気づかず、検査を受けて発覚したら進行していた・・・ということも実際にありえます。ここではバセドウ病の症状や治療法についてご紹介します。そもそもバセドウ病は、甲状腺で作られるホルモンが大量に分泌される病気です。バセドウ病になると甲状腺が腫れるので、病院でバセドウ病かどうかを判断する１つの目安になります。甲状腺というと普段は聞き慣れないかもしれませんが、実は脳や心臓、骨といった人間の重要な臓器や器官に新陳代謝を活発にするホルモンを生成している非常に重要な臓器です。ただ、具体的な原因は分かりませんが、何かをきっかけにして、この甲状腺からのホルモンが大量に作られる、あるいはほとんど作られなくなることがあります。大量に甲状腺ホルモンが作られる症状を「甲状腺機能亢進症」、少なくなることを「甲状腺機能低下症」と呼ばれています。バセドウ病の殆どは甲状腺機能亢進症です。甲状腺ホルモンは体内の新陳代謝を促す役割がありますが、増えすぎると代謝が活発になりすぎてしまい、常に運動しているような状態になってしまうため、疲れやすくなったり、汗が止まらないといった症状が引き起こされます。このバセドウ病ですが、以前は病名自体が分からなかったりもしましたが、今では甲状腺検査をすればすぐに分かります。もし原因不明の体調不良が長引いている場合は、近くの内科や内分泌科で検査を受けることをお勧めします。また体調不良でなくても、甲状腺ドックや人間ドックのオプションとして実施できるところもありますので、「検査を受けたい」と相談して自主的に検査を受けるのもよいでしょう。ちなみに、具体的な治療法の確立はされていませんが、もしたばこを吸っている人であれば禁煙は必須です。なぜならバセドウ病で起こる眼球の突出は喫煙している人に多く見られる症状だからです。初期症状であれば甲状腺の薬を内服するだけで治療もできますので、まずは検査を受けてみましょう。