飲食店にとって最適な照明の明るさとは

照明の色や明るさで店舗の印象は大きく変わります。店舗の雰囲気を作る上で照明は最重要と言っても過言ではありません。特に飲食店では提供する料理の見た目にも影響してくるので、より大切です。
ここでは飲食店にとって最適な照明とは何かを説明していきます。光の色には様々な種類がありますが、その中で１つ参考にしたい指標は「ケルビン（ｋ）」と呼ばれるものです。ケルビンは光の色温度を表すもので、例えば涼し気な印象を与えたければ数値は高く、反対に温かみを与えたいのであれば低く抑える必要があります。もっと分かりやすく言うと、晴天の青空は約12,000ｋ、お昼の太陽光は約5,000ｋ、夕焼けや朝焼けは約2,500ｋとなります。では一番料理に合うケルビンの数値は何かと言うと、電球色と言われている2,600~3,000ｋが最適です。夕焼けや朝焼けと同じ様に赤い光が多く含まれており、
野菜やソースの赤みが一層引き立ちます。一般的に電球色は白熱電球の色となりますが、最近では蛍光灯やLEDで代用が効きますので、無理に白熱電球を利用する必要は無くなってきました。LEDを採用するメリットとしては、白熱電球の寿命が1000時間のところ、LEDは40,000時間もあるので、初期コストは掛かりますがLEDを採用するケースも増えてきました。それでもあえて白熱電球を使うケースもあります。寿命や電気代が掛かったとしても、やはりLEDや蛍光灯には白熱電球独特の温かみは出せないためです。店舗の雰囲気、コスト、寿命など、お店にとって何を重視するのかを決めることが非常に大切になります。ちなみに、店内の明るさが10ルクス以下だと風営法に引っかかりますので、要注意です。