三毛猫のオスが珍しいのはなぜ？

三毛猫といえば文学やドラマに登場したり、日本各地で見かけるおなじみの猫。でも、猫の種類として三毛猫は存在しないというのをご存知でしょうか。わかりやすく例えるならば、三毛猫には一般的な血統書がつく猫が存在しない、雑種の猫ということです。しかし、日本はもちろんのこと海外でも三毛猫は大変人気があります。そもそも三毛猫は、３つの毛色を持った猫を三毛猫と呼んでいるだけ。白・茶・黒の毛並みが一般的なイメージですが、薄い色合いの組み合わせや、縞模様の入った三毛猫といろいろな種類がいます。さらに三毛猫のオスは出生の確率的が少なく、とても珍しいのです。その理由は３つの毛色を持つ遺伝子が関係しています。この毛色の遺伝子は基本的にメスしか持つことができないもの。もし、オスが生まれた場合は染色体の突然変異で生まれてくる以外にありえないのです。その確率は１０００匹に１匹ほど。そのため三毛猫のオスは昔から縁起のよい猫として崇められていました。あの招き猫のモデルになったくらいです。また福を呼ぶ猫として、安全な航海を祈願して守り神として同船させるなど大切にされてきた歴史があります。1965年に始まった南極観測隊でもオスの三毛猫が同行し、犬１５頭は悪条件が重なり南極に置いていくことになりましたが、猫は体が小さいこともあり無事に帰国しました。もし、街中でオスの三毛猫を見つけたら、それは幸運のサインかもしれませんよ。